大学院講義(西暦奇数年度のみ担当)
物理化学特論IB
「原子分子クラスターの化学」
開講日: 第1学期/ 木曜日1・2校時(1単位)
概要とねらい : 近年物理化学分野で大きく注目され急速な発展を遂げている、気相
原子分子クラスター研究の基礎と最近の研究成果に関して概説する。
本講義は以下の項目に従って行う。
1. クラスターの定義と研究目的
2. 分子間力
3. クラスター実験の手法
4. クラスター生成法と分子線 実験の基礎
5. クラスターのサイズ分離
6. クラスターの幾何・電子 構造
7. クラスターの反応
8. 最近のクラスター研究の実例。
研究成果の解説とともにその基礎となるいくつかの手法および考え方に関し
ても概説する。
具体的には分子間相互作用(2章)、超音速自由噴流法(4
章)、Newton Diagram(5章)、質量分析法(5章)、単分子反応の理論
(RRK, RRKMなど)(7章)などについて述べる。
キーワード:原子分子クラスター、気相クラスター、分子間力、分子線、化学反
応動力学、ニュートンダイアグラム、幾何構造、電子構造、単分子
反応、質量分析法、レーザー化学、RRK理論、RRKM理論