理論化学研究室への大学院進学に興味のある
他研究室・他大学の学生(主に4年生)の皆さんへ

皆さんは化学の中でも物理化学に興味をお持ちのことと思います。東北大学の理学部化学科 (大学院理学研究科化学専攻)の物理化学講座には5つの研究室があり、それぞれ特徴のある 研究を進めているので、大学院で所属する研究室をよく吟味して決めて下さると良いと思い ます。ここでは理論化学研究室の紹介として
1.研究室の目標
2.どのような学生が向いているか
3.研究室の配属前にどのような準備をすればよいか
をお話したいと思います。

その前に「理論化学研究室とは?」を少しお話します。

0.理論化学研究室とは

まず、理論化学研究室は「理論計算を主に行っている研究室ではありません」。 理論化学研究室の設立当時(明治時代)の「理論化学」は今の「物理化学」を指していました。その後 も、理論化学研究室は理論計算を行う研究室ではなく、ずっと実験主体の研究室として続いてきてい ます。「理論だから難しそう」「理論だからわけのわからないことを考えていそう」というのは誤解 です。

1.研究室の目標

研究内容については、こちらをご覧下さい。理論化学研究室では、分子やその小 集団(クラスター)の構造と反応機構を明らかにすることを目指しています。研究室の目標としては、研究室の目標としては、 「研究室に所属している学生・大学院生がそれぞれの目標を達成して卒業・修了を迎える」ことです。他研究室から本研究室に進学を希望される諸君の目標としては、例えば「物理化学を将来にわたっての専門とするための基礎知識と真空分子線実験の初歩を学ぶ」ことであったりします。
また、皆さんがさらに博士課程までの進学した場合には、「物理化学分野・クラスター科学分野の中で重要な研究テーマを自分で設定し、実験設定・装置開発・実験遂行・結果の解析・論文作成投稿までを自力で行える」
ようになるのが理想です。

2.どのような学生が理論化学研究室に向いているか

まず一番大事なことは、物理化学が好き ということでしょう。化学の分野は、コンピュータ画面だけを相手にする領域からフィールドワークが主 となる分野までさまざまです。その中で選んだ分野と、これから先何年も(何十年も)付き合っていかねば なりません。その分野で上で行ったような目標を達成して、研究を続けていくには、何よりもその分野を 好きである必要があります。これがクリアできれば、この研究室に来れる資格はすでに十分です。
また、物理化学の実験や理論計算は独りで進めていく場合が多くなります。そのような孤独に耐えて研究を 続けていける精神的な強さ(鈍感さ?)も大事かもしれません。

3.研究室の進学前にどのような準備をすればよいか

この研究室に配属されると、研究に必要な衝突反応、分光学、真空・レーザー・理論計算などの基礎知識を先輩が かわるがわる講義してくれるシステムを設けています。ですから、あらかじめ習得しておかねばならないものとい うのは特にありません。ただし、皆さんは大学院に入学すると、本研究室から進学してきた学生諸君と同様に扱わ れることになります。一般に内部からの進学生は、すでに研究室やその分野の研究について多くの知識を持ってい る場合が多くあります。したがって、他大学や他研究室から入学される皆さんは、少し気後れしたり、劣等感に近 いものを感じることがあるかもしれません。大抵の場合、そのような心配は無用です。ただし少しでも自身を持っ て大学院に進学するために、なるべく多くの講義を受けて、きちんとしたノートを作っておくことをお勧めします。 特に有機化学や無機化学はあまり研究室では指導しないので重要と思います。このような資料を用意しておくと、 必ず役に立つ日が来るでしょう。

後は、できるだけいろいろな遊びを覚えておくのも大事かもしれません。研究室での生活が始まる と、どうしても研究以外のことをやれる時間が足りなくなって、ストレスがたまることがあるかもしれません。そ のためにも、今のうちに十分遊んでおくのが良いでしょう。ただし、単位はしっかりとっておいて下さい。

いずれにしても、この最後まで読んでくださった皆さんは、理論化学研究室に進学する資格は十分にあると思います。直接お話しすると、さらに細かい準備に向けたアドバイスをすることもできると思います。とりあえず、

みさいづ(電話:022-795-6577 または e-mail:misaizu[at]m.tohoku.ac.jp)

まで御連絡下さい(悩んでいる場合は、一刻も早く行動を起こしてみよう)。


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